今まで、黙っていましたが私は紳士(ジェントルマン)です。しかもとびっきりの。菩薩のごとく慈愛に満ちた目、ナイアガラの滝のごとく優美な直線を持つ背筋、うぶ毛の先までまったく隙のない立ち居振舞い。どの角度から見ても紳士、どこを切っても紳士、どの瞬間であろうと紳士、そんな男です。今この文章も私の正装であるタキシード、蝶ネクタイ、シルクハットの格好で傍らにはステッキを置いて書いています。私はレディーファーストを重んじるがゆえに、行列の出来るラーメン屋で、女性に先を譲ってしまいラーメンを食べられた試しがありません。この前映画を見に行ったときも、映画館でお金を払う直前にハンカチを忘れたことに気づき赤面しながら全速力で家に取りに戻りました(でも紳士なので終始、最高の笑顔で)。紳士たるものがハンカチを忘れるなんて言語道断。ハンカチを忘れた紳士なんてコートを忘れて家を出るときから全裸の露出狂みたいなものです。上記のエピソードでわかってもらえると思いますが、私はそれぐらいのレベルに達した紳士なんですよ。
そんな私が紹介するソフトは「smoopy」縦書きのテキストビューアです。著作権切れの物や、著作権者が「公開してもかまわない」と言ってくれた書籍をテキスト、HTMLで公開しているインターネット上の図書館、青空文庫というサイトがあります。smoopyは青空文庫ビューアと言ってもよく、青空文庫のテキスト形式に対応していてルビ表示や傍点表示が可能です。しおり機能もありますし、フォント、字間、行間、上下の空白、文字色などを変更できるので最適の環境で読書が出来ます。やっぱり縦書きは見やすくて良いですね。文字はアンチエイリアスがかかっていて非常に読みやすいです。パソコンで小説を読むなんてありえないと思っていた自分ですが、かなり快適、さくさく読み進められます。パソコンでの読書がここまで快適とは…、ちょっとした発見でした。
smoopyで青空文庫からダウンロードしてきた本を読書してみることにします。青空文庫は、やはり青空の下で読まなくては思い立ちノートパソコンを友人から、エレガントに、聖母マリアのごとく気品あふれる態度で、そして半ば強引にお借りしてきました。smoopyのインストールも終え準備万端、さっそうとドアを開けると空の色はスカイブルゥー、ハッハー最高の気分です。この踊りださんばかりのハートを表現するために公園まで30分ほどかけてスキップで行ってきました。そして告白したら永遠に結ばれる伝説があってもおかしくない感じの木の下で読書してきましたよ。数ある青空文庫のなかから選んだのは、太宰治の「人間失格」。笑ってやりますよ、哀れな男の話をね!ぶはっぶはははっは!!
3時間後
……ああ、私はなんてくだらない人間なんだろう?私も所詮道化でしかなかった。紳士(ジェントルマン)という役をただひたすら、盲目的に演じていただけ。神でも酒でもモルヒネでもいい私を救ってくれ…。ああ……
読書中にノートパソコンからの放熱で太ももがかなり熱かったです。あとアリに2回ほど噛まれてかなり痛かったです。何だか疲れたので帰りはタクシーで帰りました。
| レビュアー: Takumi さん | 掲載日: 2006/08/18 | お勧め度: |
なんていうか、「かわいい」と「美人」は違うと思うんですよね。そう・・言葉に含まれる感情とか美的感覚とか・・・なんかそんなのが。ニュアンスって言うのかな?で、私は「美人」が好きなんですよ。「かわいい」なんてナンセンスッ!
・・・うん、何の話かっていうと、Smoopyは私好みの「美人」なテキストビュアーです。ぶっちゃけタイプです結婚してください。そのスタイリッシュな佇まいが素敵。最初の”-”で囲まれた要らない部分をさりげなく避けてくれる所器量の良さにに憧れます。申し訳なさそうに振られるルビが日本の心を感じさせ、必要な時だけスッと差し出される注釈にはもう感動して涙です。
筋骨隆々なゴツイ「漢」なソフトの多い中、Smoopyは確かな「華」のあるソフトです。