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2014年11月の林檎の日記

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林檎の日記 2014年11月 の日記

最近私のIMEが何と言いますがお高くとまっているのです。やたらと高尚な単語を使いたがる。そんな風に育てた覚えはないのですが。例えば、この前とか……、まあ今日その話はいいや。うん。私は四月は君の嘘の話がしたいのです。

秋からアニメの始まった四月は君の嘘が素晴らしいのです。白眉の出来。ピアノを弾くことをやめてしまった少年とヴァイオリニストの少女のお話です。いわゆるひとつのボーイミーツガール。甘酸っぱい。やっぱり私はボーイミーツガールが好きだ。そこに物語が生まれるから。そこに思ひでが残るから。だから全世界の少年と少女はすべからく出会うべきだと思う。

アニメ一話の作画、カメラワーク、特にピアニカの演奏シーンが素晴らしかったので、勢い原作のマンガを全巻購入しました。過客は、432円(Kindle版)かけることの10冊で4,320円であります。安いわ! 安すぎる! 私とか10回は読み返しているので驚きのコストパフォーマンスを誇るマンガです。四月は君の嘘のどこが好きかと言うとですね、そーですね。いやねそんなにドッキリビックリな天界があるというわけでもなくて、まあ普通なんだけど、そこが逆にいいとも言えるわけで、えー、うん、知らぬ! どこが好きかなど私は知らぬ。というか、何かを好きになるのに理由とかって必要でしたっけ? 好きって理屈じゃなくてエモーショナルなものだと思うけど? 仕方がないでしょ、好きなものは好きなんだから。

ですがあえて、あえて印象に残ったシーンを上げるとすれば、マンガ版三巻のあのシーン。主人公が母の呪縛から逃れられず自分の演奏とは何かを思い悩んでいるところにヒロインがチャーリー・ブラウンの言葉を引用します。

気が滅入ってる時はほおづえをつくといい。腕は役に立つのが嬉しいんだ。

ちょっと調べたのですが原文は"When you're depressed. It always helps to lean your head on your arm... Arms like to feel useful."のようですね。いやー美しい訳ですね。盟約だと思います。で、どういう意味の言葉なの? と聞かれるとちょっと答えに窮します。どんな意味なんでしょうね? おそらく落ち込んでいる時は何かに頼りなさいとかそんな意味でしょうか。ただ、四月は君の嘘でヒロインがこの言葉に込めた思いはこんな風じゃないだろうか。

ピアノの練習を続けてきた自分の両手を信じなさい。自分を信じて真摯に演奏すればそれがあなた音楽になるのだから。

アニメは、原罪七話まで放送済みで2クールの予定。一話の勢いもそのままに今のところ高クオリティーを維持しています。やっぱりアニメ版は演奏シーンがいいですね。マンガは演奏の良さを聴いている人の感想や思いなんかを通して間接的にしか表現出来ないのに対して、アニメは直接音として表現出来るのが強い。このまま行けば、アニメ版はマンガ版を超える作品になるのではという予感があります。頑張って欲しい。

2014-11-14 02:10:18私なら3発は撃つ

コンマ5秒だけ私の方が早かった。奴が懐から拳銃を抜くコンマ5秒だけ早く、私の体重を乗せた渾身のショルダータックルがクリーンヒットした。シュルシュルと音を立てて、黒い物体が視界のすみを滑ってゆく。奴のオートマチックだ。タックルした拍子で懐から飛び出したらしい。たっぷり2メートルは吹っ飛んだあいつは、後頭部を塀にしたたか打ち付けたらしい。まだ後頭部を押さえてうんうん呻いている。これはチャンスだ、私は飛びついき馬乗りになりやたらめったらと殴りつける。一発、二発、三発……。ゴスッ、ゴスッ、ゴスッという私の拳骨と奴の頬骨の衝突する音が頭蓋骨の中で反響する。何発目だっただろうか、奴の鼻血でぬめった拳が滑り地面を思いっきり殴りつけてしまった。これだけの興奮状態だ痛みは感じない。しかし地面を殴った事で、20cmばかり奴との距離が近くなった。瞬間、丸いものが私の視界を塞ぐ。

ガンッ!

え? 何をされた? ず、頭突き? グワンッと世界が回る。どっちが上でどっちが下だ?ああ、どうやら私が見上げてるのが上らしい。夜空が見えた。仰向けでぶっ倒れている私のそばに立つ人影も見えた。ボコボコの顔がこちらを向いている。腫れて半分しか開かない目がしっかりを私を見据えている。右手にはさっきすっ飛んでいったはずのオートマチックが握られている。銃口の先をたどるとちょうど私の眉間の辺りにたどり着きそうだ。奴の切れて血の出ている唇の端がニヤリと上がる。

「これで終わりだ」

だぁあああぁあ、もう! もう! 撃て! 早く撃ちなさい! スキを見せるな。お別れの言葉とかいいから。さっさと勝利を確定させなさい。私はこんな銃を突きつけながらなぜか撃たないという演出が大っ嫌いです。まったくもって意味が分からない。私だったら頭突きでぶっ飛ばした後に間髪入れずにぶっ放していますよ。確実を期するために3発は撃つ。というか元々殺す気ならば、距離を詰められる前に3発は撃つ。こういったシーンは大抵銃を突きつけてうだうだ喋っている間に仲間が助けに来ちゃうわけですよ。ほら言わんこっちゃない。早いとこ撃っとけばよかったのに。

フィクションで、ありていに言えば嘘のお話なんだからいいじゃんという考え方もあるかもしれません。でも私はフィクションは、上手に嘘をつくべきという思いがあります。見ているこちらが納得出来る嘘をついて欲しい。これはもう作り手側の義務と言ってもいい。例えば、銃を突きつける側が警察官で撃つのを躊躇するのならば納得できる。警察官は、犯人を射殺することではなく逮捕することが仕事ですから。もしくは、撃つ人が人を殺す事に怖気づいてしまっているというのでもいい。その場合はきっと引き金にかけた人差し指が震えていたり、呼吸が荒くなっていたりするんでしょうね。そんな撃たない理由の説明を放棄して、なぜか撃たないというのは承服できない。勝つチャンスがありながらも、作り手の職務怠慢で散っていったあまたの悪役たちの事を思うと私は涙を禁じえません。そんな不幸をもう二度と起こさないためにも、こんな言葉で締めくくりたいと思います。

獲物を前に舌なめずり……三流のすることだな。(相良宗介)

「ブッ殺す」と心の中で思ったならッ! その時スデに行動は終わっているんだッ! (プロシュート)

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