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2012年10月の林檎の日記

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林檎の日記 2012年10月 の日記

http://www.amazon.co.jp/

みんな、Kindleが来たよ。みんな、Kindleがジャパーンッにもやってきたよ! 私は、どれを買えばいいの? E InkのPaperwhiteかなーとか思っていたけれど、私タブレット的な端末をなにも持っていないので、HDもありかも。長かったね、アメリカでKindleが発売されてから、私たちは五回の夏を経験し、五つ歳を重ね、何百回も天を仰いで日本では未だにKindleが出ない現実を呪いました。ああそうか、キンドルが本当に来たのか。「アメリカでは電子書籍が全体のシェア30%を占めるようになりました」なんてニュースを聞いても、もうハンケチーフを噛みながらディスプレイを殴らなくてもいいんだ。みんなで祝いましょう、今日というよき日を。どれを買うかは決めていないけど、念のためKindle Fire HDを予約した。

Kindle 2を輸入して色々試行錯誤していた時期が懐かしく思い出されます。きんどる、ふぉぉおーーー。どうやっても洋書しか買えないものだから、青空文庫とかをシコシコPDFに変換して転送したりしたものです。マンガはJコミからラブひなを落としてきて入れたりね。ああ、そうね、そうだよね、やっと春がきたのね。電子書籍元年は2012年だったんだ。シャープのGALAPAGOSも、ソニーのリーダーも、楽天のkobo?も全部、電子書籍元年にまったくもってなにも関係ない。

Kindleを 日本で出すと 言ったから 2012年は 電子書籍元年 (字余り)

Kindleストアも、もう始まってる。あ、貴志 祐介の「新世界より」が売ってる。文庫より100円ぐらい安い!持ってるから買わないけど。あはは。伊藤 計劃の「ハーモニー」が売ってる! いいところ突くね。まあ持ってるから買わないけど。うふふ。日本語の書籍は5万冊スタート。思ったより少ないけどまあいいや。新しい朝が来た♪ 希望の朝だ♪ 何か買おう、3G使い放題いいなーと思って、とりあえず今追加でKindle Paperwhite予約した。

Amazon TOPページより

以下には、筒井 康隆 (著)ビアンカ・オーバースタディのネタバレを含みます

私はライトノベルなんてジャンルは存在しないと思っています。だってそうじゃないですか、一口にライトノベルと言ってもSFあり、学園ものあり、バトルものありと千差万別。それをライトノベルというジャンルでひとくくりにするのは、なんぼなんでも乱暴じゃありませんか。いったい全体何を表現しようとしているのですか。だから私の中で、ライトノベルという単語は本の装丁を示す言葉でしかありません。ビッグサイト的な二次元絵を表紙にすえて、挿絵も多めに入れれば、はいっ、ライトノベルの出来上がりってなものですよ。

という思想をつい最近まで私は持っていました。正確に書くならば昨日までですね。みなさん、、、、ライトノベルは実在した。ブッバーン。
この前、筒井康隆さんのライトノベルデビュー作という触れ込みの「ビアンカ・オーバースタディ」を読んだんですよ。ビアンカ・オーバースタディは私のライトノベルの定義に照らし合わせるなら、完全にドンピシャなライトノベル。表紙と挿絵は、「灼眼のシャナ」や「涼宮ハルヒの憂鬱」のイラストを手がけるジス・イズ・ライトノベルのいとうのいぢさんです。主人公が美少女で、友達も美少女で、妹も美少女です。非の打ち所がありません、これはライトノベルであるはずだ。でもこれはライトノベルでもなんでもない! クワッ、これがライトノベルであるものか! だって、だって、みなさん聞いてくださいよ、第一章の題名が「哀しみのスペルマ」ですよ? 他の章もすべて「~のスペルマ」というタイトル。まさか直接スペルマ(精子)の話はしないでしょ、暗喩とかそんなんかなーと読み始めたら間違いなく完全にスペルマ(精子)の話だった。名前に偽りなし。主人公の美少女が精子を観察したいから、そこら辺の適当な後輩に精子を提供してもらうとかいう話が展開されます。違う、私の知っているライトノベルは、こんなにリビドーがあふれてはいない。今思えば実はあったんですね、ライトノベルというジャンルに共通してある暗黙のコンセンサスが。例えば、一人称で変にもってまわった言い回しであるとか、主人公が最低三人に思いをよせられていて、かつそれに気づかない鈍感さ、会話が主体、といった独特の空気感がライトノベルにはある。ビアンカ・オーバースタディは、ガワだけライトノベルに似せて中身は似ても似つかない。

これは、わざと既存のライトノベルに似せていないのではないかと思う。だって、筒井康隆さんって基本はSF作家ですが、コメディだろうが、ファンタジーだろうが、どんな文体も変幻自在の恐ろしく器用な方です。ライトノベルを書こうと思えばいくらでも書けるはずなのです。そこをあえて、いとうのいぢ と リビドー とを融合した違和感バリバリの見たことがないジャンルの作品に仕上げてきました。すごい、筒井康隆さんはやっぱりすごい、どうしてこんなに絶妙に気持ちの悪い文章が書けるんだ。

ビアンカ・オーバースタディ

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